認定こども園 風の丘

遺跡の中の林の園舎

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園運営の基本的考え方

認定こども園 風の丘に対する園の基本方針より

 
親子関係構築支援

妊娠中からのいのちの始まりを支え、人類の未来に向け、乳幼児期の親とこどもが培われる機能を目指します。
 

 
インクルーシブ保育

子育て支援機能の総合性を有して、個の尊厳と生涯のQOLの高い生き方の基礎を培う機能を目指します。
 

  
家族支援環境の整備 

一時預かり保育や産休明け保育、子育て支援など、こどもとその家族を支援する環境を整えました。

  
育成支援環境の整備

障がいの有無にかかわらず必要な援助をみんな同じ場で受けるという基本的な考えのもと、こどもの健やかな育ちを期待し、様々な活動を支援する環境を整えました。

  
社会性を培う

障害者手帳の保有の如何に関わらず、特別に配慮が必要な児童を積極的に受け入れ、こども同士の中で互いに関係性の構築を育み合うことを目指します。また、子育てを通じて親同士・こども同士が関わりながらつながり、社会生活の基礎を培う機能を目指します。

 
 優しい空間

医療的ケアが必要なこどもや他のこどもと一緒にいることが負担になったりした子がホッとできるケアスペースを設けました。また、こども、保護者、職員、来訪者のだれでもが使いやすく、移動の自由を守る環境を整えました。

 


園舎の基本的考え方

 
土地の記憶 

敷地周辺は旧石器時代から近世までの住居跡などがある「彦八山遺跡」の包蔵地に指定されており、付近一帯は太古の昔から林に囲まれた自然環境があって、その中で虫取りをしたり動物を追いかけたりしていたこどもたちを想像することができます。
 
この太古の昔を思い浮かべ、未来へと引き継ぐこどもたちが元気に育つことを願い、自然の林をほうふつさせるような園舎としました。

 
穏やかなデザイン

曲面のある建物を杉の縦羽目で囲み、穏やかで優しい、包み込むようなデザインとし、建物内部には柱を林のように配置し、方杖や梁を木々の幹や枝に見立て、太古の林を思わせる空間としました。

 
木材の使用

乳幼児時期は、人としての潜在的な基盤を形成する最も重要な時期であり、だからこそ自然に近い環境が必要との考え方に立ち、地球上に共に生きる「木」を活用することを徹底しました。
 
これは荒れていく日本の森を再生し、温暖化する地球環境の再生にも寄与すると考えています。

 
化学物質含有材料の不使用

柱や梁を無垢の木材とするだけでなく、床、腰壁などにも無垢の木材を使用し、下地にも一切接着剤が含まれる合板などを使用しないよう配慮しました。
 
また保育室の壁は調湿機能を持つ漆喰塗とするなど、こどもたちの健康にも寄与する材料選定をしました。

 
建物が遊び場

 建物自体が遊び場となるように様々な仕掛けを施しました。
 

  • 0~2歳児室に高床の畳コーナーと滑り台
  • 1~2歳児室の高床の畳コーナー下には相互の部屋を行き来できるトンネル
  • 3~5歳児室にロフト
  • 5歳児室には、3~5歳児室を一体で使用する際のステージ
  • 階段下には絵本コーナー、腰掛のできる出窓

 
風の丘の里山

敷地北側には北総鉄道のトンネルがあり、その上部は建築的制限があるため自ずとそこが園庭となりました。
 
縄文人が暮らしたであろうこの地を「風の丘の里山」と見立て、「食べる」「遊ぶ」「鍛える」などのスペースを設けました。

食べるところがみんなの中心ということ

厨房とランチルームの位置が、敷地内でそして建物内でしっく りいったときにプランは固まり、動き出しました。

ランチルーム

ランチルームに面したガラス張りの調理室を設け、好きなおかずを自分で選んで皿にとれるカウンターを設けました。 ランチルームから子育て支援センターへの階段下の絵本コーナー。子供達は狭いところお気に入り。 厨房カウンターには自分でよそれるようにおかず用のパンを仕込んだ。 自分でよそう 。厨房カウンターから自分のご飯をよそれるように。これも食育の一つ。


穏やかなデザインであること

曲面のある建物を杉の縦羽目で囲み、穏やかで優しい、包み込むようなデザインとし、建物内部には柱を林のように配置し、方杖や梁を木々の幹や枝に見立て、太古の林を思わせる空間としました。
 
絶対的に優しくて穏やで落ち着きのある空間であるように。。
 

  • あたたかさ
  • つつまれる
  • やさしさ
  • やわらかさ
  • そして、ほんものであること

3〜5歳児室

1〜2歳児室

0歳児室


子育て支援の中心

子育て支援センター

子育て支援機能の総合性を実現させる中心部です。相談室、授乳室、キッチンを設けました。キッチンではゆっくりとお茶を飲みながら職員、お母さん同士のコミュニケーションも図られます。

 

子育て支援センター

受付カウンターから全体を見る。 ママフリーマーケットやってます。 畳コーナー。


建物全体が遊び場ということ

狭いところ、広いところ、高いところ、低いところ、外のようで内のような、そんなことを意識して空間を作りました。

ロフト

ロフト

くぐり戸

くぐり戸

くぐり戸と鏡とガラス窓

くぐり戸と鏡とガラス窓

絵本コーナー

絵本コーナー

もう一つの絵本コーナー

もう一つの絵本コーナー

すべり台

すべり台

1、2歳児保育室畳コーナー下のトンネル

1、2歳児保育室畳コーナー下のトンネル

トンネル明採り兼救出口

トンネル明採り兼救出口

アトリエ

アトリエ


そとで遊ぶということ

風の丘の里山

園庭は、縄文人も暮らしたこの地を「風の丘の里山」として見立てて、「食べる」「遊ぶ」「鍛える」などの活動を育む計画としました。

 

 
屋内で遊ぶ以上に泥んこになりながら、そして季節を感じながら外で遊ぶことを大事にしました。遊びながら子供達の身体の発達を促す「大きな山」「小さな山」、敷地内に掘った井戸を利用した水遊びのできる水盤、季節になるとみんなで実を収穫して食べられる「やまもも」「あんず」「かりん」の植樹、「竪穴式住居」を思わせるトイレ小屋などが屋外活動を支えます。

この地は2万数千年以上前から人々が暮らしていました。縄文人もきっと井戸端でワイワイしたことでしょう。
 
園庭をデッキから見下ろす。 大きな山。 トンネルを抜けると。。 小さな山。 「彦八山遺跡」のに建つ竪穴式住居→トイレです。 水盤。井戸水を引いてます。 水盤に咲く花。みんな見つけられるかな。 足洗い場。洗った足そのままでデッキへ行ける。


建物概要

設置主体:社会福祉法人 泉の園(市川市)
名  称:幼保連携型・認定こども園 風の丘
設置目的:地域の就学前の子育て中親子に対する総合的子育て支援機能の推進
定  員:65名(3歳未満児23名、3歳以上児42名)
建設場所:千葉県松戸市大橋300番1
敷地面積:1,856.97㎡
床 面  積:833.43㎡(園庭トイレ含)
構  造:木造2階建
設計監理:意匠 アシスト設計+(有)クエストワークス 一級建築士事務所
     構造 (株)増田建築構造事務所
機械設備 田島設備設計
電気設備設計 (株)熊谷電気設備事務所
施  工:東葛工業(株)